銀河系の 遥か彼方(キミと巡り会えた) この奇跡 必然だよ
私はずっと勘違いをしていました。
初めて出会ったその時から私は彼が特別なものだと思っていたのです。長い手足、華奢な首、凛々しい瞳、高い頭身、なにより愛らしい寝顔。私は瞬間に溺れてしまったのです。愛という名の海に。
私は彼を特別な存在だと認識し、彼も私を特別な存在だと認識しました。幸せでした。夢を見てるようでした。あの日までは。
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「先生、ごっちゃんて血統書ついてません?」
「いやあ、雑種だと思うよ」
「この模様、アメショっぽくないすか?」
「アメショは柄がもっとくるってしてるねえ」
「おっさん座りするからスコティッシュかなとも思ったんすけど」
「スコじゃなくても座る子はいるよ」
「モデル並みにスレンダーなのに?」
「うん」
「こんなにかわいいのに?」
「うん」
「雑種?」
「雑種」
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・そんな雑種のごっちゃん(本名:ごま鯖)ももう二歳!レッツ・パーティー!
・左からまたたび、おやつ、モンプチ(スープ)、プレゼントの首輪(amazonで660円)、ロールケーキ(人間用・30%引き)
・なにこれ超うまいんだけど!!とガツガツ食べるごっちゃん。おいしく食べる君が好き。
・マジで?そんなにうまいの?と匂いを嗅ぎに先輩が。
・だけど先輩はおやつを食べない。このあとまたたびを振る舞いました。
・またたびの多用、ダメ、絶対。
・解散。チーッス
この二年で変わったことと言えば、飼い主の耳のピアス全撤去と髪の色が落ち着いたこと。猫たちは悠々自適な毎日を過ごしています。願わくば来年も一緒にこの日を迎えられますように。あと、ごっちゃんは壁をじっと見つめないでください。何もいないよ怖いです。