光る声は 軽くなって 宙に浮いて なるべくって 遠くへ 

 扉を閉めた途端に世界が反転した。カラフルな現実からモノクロの世界へ綺麗に。そして、二度の衝撃。「痛い」という言葉が思わず口から漏れるがその声を聞く者はいない。ここは、私だけの世界。閉じられた空間。ゆっくりと脳が回転する音が聞こえた。とても冷たくて気持ちがいい。ずっとこうしていたい。不意に懐かしい匂いがした。恐らく私のどこかから出血したのだろう。その、金臭い匂いは私をひどく安心させた。もう少し、このままで…。


***

「ただいま」
「おかえり」
「床で寝てた」
「通りで長いと思った」

***

 誕生日を来週に迎えましたが私は酔っぱらってトイレですっ転んで寝て久々の流血沙汰を起こしてます。眼鏡が壊れて耳のピアスを一つ落とし鼻の下に切り傷左唇の下の方に擦過傷おでこを強打。相変わらずの平常運転。大人って、なにかね。

 自分ではお酒には強いと思っているのですが最近どうやら弱いんじゃねえの?と評判。これが加齢か…なんて割り切れるほど成熟してはいないのでもっとお酒と仲良くなるには、と考えました。

一 休憩を挟む
二 ゆっくり飲む
三 水と酒を交互に飲む
四 おつまみ的な食べ物を摂取する

 当たり前のような事ですが、実際お酒が入ってしまうとこんな単純なことが分からなくなります。何故。私は基本、家では飲まないので大抵外で飲むことになります。そうするとものすごく楽しくなってしまうのですよ。わあい!二週間ぶりのお酒だ!飲めるだけ飲むよ!てな感じに。そんで量をまた飲めるもんだから困る。一回体内に吸収したアルコール分が蒸発する時間が早いのでそんなガブガブ飲まなくてもいいのに飲む。飲んじゃう。楽しいから。それとお酒をたくさん飲みたいからあんまりつまみ的なのを食べたくない。お腹いっぱいになっちゃうじゃない。食べるんなら甘いものを最初に注文して食べちゃう。色んな人と飲んで、なんとなく分かったんですがみんなデザート最初に食べないのな。むしろなんで最初に食べるの?と聞かれる。だっておいしいじゃんと答えになっていない答えを返して相手を煙に巻くのが得意です。それと煙草を交互に呑んだら止まらない。お酒飲む時の煙草のおいしさは通常時の1.5倍くらいだね。3ミリのを吸っているのでチェーンスモークも可能。終わらない無間地獄の始まり。

 次飲む機会があったら早速実践しようと思います。忘れないように紙に書いて懐に忍ばせます。もしくは誰か注意してください。多分ガン無視をすると思います。

 今週中に厄払いと猫の予防接種と眼鏡の修理に行かなきゃ、とメモをして、なんだこの整合性のない予定とひとり呟く。しかも誕生日は試験。自分へのプレゼントを考えてる暇すらない。あ、お財布が欲しいです神様。あとマスカラ。高いやつ。ピアスも欲しいです神様。あとPSP。ブルーレイ。