ごめんねって言った上目使いはお手のもの?

・今日のニコニコ動画
http://www.nicovideo.jp/watch?v=ut0UePKu4dlA0(テニスの王子様ミュージカルより『あいつこそがテニスの王子様』)
 もう腹抱えて笑った。腹筋が引きつるという経験を初めてしました。前もってテニプリの知識を身につけておくと倍楽しめますが知らなくても支障はありません。見といて損はないですが職場とかネット喫茶とか人前で見るのは避けてください。大声出して笑っても迷惑のかからない場所でごゆるりとご鑑賞下さいませ。ちなみに私は歌を口ずさめるくらい見返してます。
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「・・・あれ?○○君・・・?」
急に自分の名前を呼ばれて振り返るとそこには幼馴染の詩織がいた。横には詩織の妹の沙織ちゃん。ぺこりとお辞儀をする姿がなんとも愛らしい。
「詩織か?!お前何やってるんだよ!こんなところで!」
こんなところとは銀行の窓口の待合席だ。俺はというと帰省してゴロゴロしていたところを通帳の更新をしてこいと母親に強制的に家を追い出されてきたのだった。
「ずいぶんと久しぶりだな・・・。沙織ちゃんも大きくなって随分べっぴんになったなあ」
感心してうなずく俺をちらりと見て恥ずかしそうにうつむく沙織ちゃんを横目に詩織が懐かしい憎まれ口を利いた。
「あらあ。沙織にお世辞を言う前に私になにか挨拶することがあるんじゃなくて?」
キラリ、と瞳の奥が光る。反射的に言葉が口をついて出た。
「や、やあ詩織も相変わらず綺麗だ!うん!いや、学生時代よりもずっと美しさに磨きがかかったんじゃないか?!」
ううう。この姉妹は見事に正反対の性格だ。勝気な詩織に内気な佐織。とくに姉の詩織には小さいころから敵わない。むしろ天敵といってもいいくらいの仲だ。(沙織ちゃんはこんなに大人しいのに遺伝子とはまったく意地悪だ。)
顔を合わせると大抵嫌味を言われる。俺は特に悪いことはしてないつもりなんだが・・・。
「ところで○○」
「いえっさー」
またもや反射的に返事がでる。
「あんた、東京で就職したんじゃないの?」
「そういう詩織こそ結婚して実家を出たんじゃなかったのか?」
と返すと詩織は珍しく口を濁した。
「そ、それはそれとして東京にいるはずのあんたがなんでここにいるのか聞・い・て・る・の」
人差し指を立てて俺の鼻を突つきながら質問してくる詩織に苦笑で答えた。
「ほら、お盆休みだよ。連休を使ってたまには親孝行をと思って今日帰ってきたんだ」
なるほど、と詩織は合点がいったように呟いた。
俺はここでピンと思いついた。さっきの話を振ってこいつを困らせてやろう。これまでの分の仕返しだ。
「お前も里帰りか?・・・もしかしてお前の暴挙に耐えかねて旦那に逃げられた・・・とか?」
軽い冗談のつもりで言った一言がまさかあんなに動揺させるとは思わずに。
「だ、誰に聞いたの?!もしかして伯母様が口を滑らせたの?やだあぁぁ!」
頭を抱え込む詩織。マジで?ビンゴ?
「...もしかして本当に出戻りなのか?」
はああああーと深いため息をついて詩織が右手を上げた。
「もしかしなくてもバツイチになりました」
力なく笑う詩織。俺はなんて無神経な言葉を発してしまったのだろう。
「ごめん!そういうつもりじゃなくて俺はただジョークのつもりで・・・!」
あたふたと言い訳する俺の口に詩織の右手が当てられた。
「ま、せっかくだし早いとこ用事を済ませて三人でお茶でも飲まない?つもる話もあることだし」
ね?と沙織ちゃんに同意を求める詩織。佐織ちゃんも嬉しそうに首を縦に振り
「あたしチーズケーキパフェがいい」とぽつりと言った。

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 某友人の「小さいころからギャルゲ的フラグをバキバキに折って生きてきた気がする」という話からエロゲのシナリオに展開しようと頑張ったのが上記の文章です。(もっと良いエピソ−ドがあったんだけど文章にまとめられなかったです)意外と難しい上にエロゲ的テキストっぽいのは考えるのが疲れる。自分の才能のなさに軽く絶望したヨ!みんなもチャレンジしてみようゼ!あとあんまり異性の前で姉妹丼とか言わない方がいいっぽいゾ☆一般人には意味が通じないだろうからおkだ!