明日の今頃には わたしはきっと泣いてる あなたを思ってるんだろう

 いや、そりゃ婚約者がいたことは知ってたよ?でもね?この小さな島国のこれまた引きこもってるからあんまり表に出ないのにどうやって出会う?って疑問は残るけれど万が一よ?私が唯一外出する可能性の高い日比谷の宝塚専門店キャトル・レーヴでエリザベートのDVDを繰り返しニヤニヤしながら見てたら「ソーリーお嬢さん、そこの本をとりたいんだけどいいかな?」と話しかけてきたのがまさかのベネディクト・カンバーバッチでね?えーカンバーバッチも宝塚好きなの?何組が好きなの?ってところから会話が弾んでね?じゃあ次の公演のチケット余ってるから一緒に観に行かないかって誘われて?私も一張羅のドレスなんか着て劇場前に赴くわけですよ。(やっと読点を挟みます)
 で、早霧せいなさんのルパン最高だったねー大湖せしるさんの峰不二子も超セクシーでたまらないね!なんて感想を言い合いながら帝国ホテルでディナー。「こんな提案を君はオーケーしてくれるかな」って急に言い出すから「私にできることならなんでも」と返すと「これからも付き合ってほしいんだ」「もちろんよ。私たちきっといいお友達になれるわ」「いや、違うんだ…つまり…その…」「その?」「人生の伴侶としてさ」

 よし!ここまで頭の中では緻密かつ完璧な計算をしていたのに!よりによって!バレンタインデーに違う女と入籍だなんて!!ありえなくない?!私待ってたわー。ずっと待ってた。待ちすぎて脱水症状起こしてた。

 でもまだしばらくは失恋の余韻に浸っていたいからカンバーバッチの名前のまま生きようと思います。誰かいい人紹介してよ。